

実力の証明として客観的な評価を得ることができ、“実力主義の時代”といわれる現代に大きな威力を発揮する。就職活動をする上でぜひ持っておきたい要素だ。どんな資格・検定があって、どう取得するか、知っておこう。
大学・短大は近年資格取得バックアップに力を入れ始めている。オープン講座やエクステンション講座といった名称で、授業の空き時間や放課後に取り組めるようにバックアップを行っている。評判は上々で、いずれの講座にも積極的に参加する学生の姿が多く見られるという。
大学・短大で、正規のカリキュラム以外に資格取得のための課外講座を設けているところは全国では半数を超えているといわれる。北海道・東北地区でも課外講座を開設している大学は少なくない。志望大学・短大の資料を取り寄せ、取得可能な資格や目標資格、その支援体制などをぜひ確認しよう。各大学・短大とも工夫を凝らして強力サポートしているはずだ。
名称は、能力開発講座や受験対策講座、セミナーや養成講座、資格取得研究会などが代表的なところだろう。開講期間も半年や1年といった長期コースもあれば資格試験の直前対策、夏休み・冬休みを利用した1・2ヶ月の集中講座のようなもの、1週間程度の短期のものもある。
近年の人気ナンバーワン資格は公務員だろう。多くの大学・短大で講座が開設されている。将来的な安定を考えて公務員を志望する学生が増えているためで、公務員受験予備校などと提携して対策講座を開くなどのバックアップを行っている。数ヶ月単位のものから年間を通して行うものなどさまざまに実施されている。
第2位は情報処理関連。あらゆる分野でコンピュータ化が進んでいることを受けたもので、基本情報技術者などが人気がある。この関連ではワードやエクセルなど実務的なものもあり、これらは資格取得というより技術の修得を目標にしている人が多い。
ほかにはワープロ検定や旅行業務取扱管理者、英語検定などで、これらは短大が積極的。大学では行政書士や宅地建物取引主任者、税理士、公認会計士なども多い。また社会的な福祉充実の傾向を反映してホームヘルパーなど福祉関連の資格取得を対象にする講座も多くなっている。
大学・短大の支援は頼もしいが、当然ながら、それで自動的に資格が手に入るわけではない。本人が頑張らなければならないことをしっかり認識しておこう。あくまでも自主性を尊重するのが大学や短大で、親切ていねいに一人ひとりのやる気を引き出して指導してくれるとは限らない。
資格取得を考えるなら、まず何のために資格を取得したいのか、目的意識を明確にすること。目的意識がはっきりしないままだと勉強のつらさばかりを感じて途中で挫折することになりかねない。これは大学受験と同じ。そうした中で目標とする資格を見つけたなら、その資格試験の内容や、どんな場面に生かされるのか、できる限りの事を調べる。知るほどに意欲がわいてくるのがベストな選択である。
単に数多くの資格を取得しても、それらの資格が社会的に評価されるものでなければ意味がない。立派な名称がついていても業界でまるで評価されない資格もあるので、めざす資格のことについて調べておきたいものだ。
さらに、大学選びの要素として資格取得を重視するなら、その大学や短大からどれくらいの合格者が誕生しているか、できれば合格率などの情報を手に入れておきたい。一概には言えないが、多くの合格者を誕生させているほど指導の中身も充実していると考えられる。歯科医師や薬剤師、看護師や自動車整備士など国家資格が仕事に直結する場合なら、なおさら合格率は気になるところ。それ以外の資格にしても、せっかく目標にする以上はぜひ取得したいものである。入学案内パンフレットなどに紹介されていないものについてはオープンキャンパスの機会を利用して聞いてみるのもいい。
次ページから、北海道・東北地区の大学・短大卒業で取得できる主な資格・受験資格を一覧表で紹介しているので参考にして欲しい。

専門学校卒は高卒と比べるといいようです。昨春の道内卒業生10,208人のうち就職希望者は8,706人で、就職決定者は7,818人です(3月末現在)。前年より少々ダウンしていますが、それでも高い就職率(89.2%)を示しています。
希望しながら就職できなかったのは約1,000人で単純に比較はできませんが、高卒のそれより少数なのは確かです。
