

AO型入試とは、Admission(s) Officeの頭文字をとったもので、直訳すれば「入試事務局」だ。つまり、事務局スタッフが直接受験者に会って入学の可否を決定しようという制度である。国立大学の54.9%、公立大学の28.2%、私立大学の81.3%が実施している(H22、文部科学省調べ)
基本的には高校時代の成績やペーパーテストの結果に頼らず、「この大学で学びたい」とアピールする受験生、それに対して大学側が「この人なら入学させたい」と受け止めるかどうかが合否のカギになるわけだ。人物重視の度合いがかなり強い入試方法なのである。
ただ、評価の方法(=つまり入学審査に当たるもの)に、一定のパターンはない。出願前に受験希望者と何度も面談を重ねるタイプや、体験授業あるいはセミナーのレポートを義務付けるタイプ、論文審査を行うタイプ、書類審査や学科試験を段階的に行うタイプなどいろいろである。
推薦入試と共通点は多い。例えば、自己PRが重要な点は自己推薦と似ている。しかしAO型入試では、より強い「入学意欲」が求められるといっていいだろう。選考方法の代表的なパターンを見るとよくわかる。学生が入試事務局の担当者と会って話す機会は自己推薦が1回なのに対し、AO型入試なら2,3回。内容の濃い面談を繰り返すとなれば、それだけアピールする材料が多く必要になってくる。どれだけ大学のことを知っていて、その上でどれだけ入学意欲があるか、まさに強い意欲が求められる。
言い換えれば、それだけ審査における人物評価の点数割合が高いということだ。これは、受験生にとって大きなメリットでもある。調査書、試験、論作文など他の要素の比重が小さくなるのだから、多くの人に合格チャンスが広がっているといっていい。また面談回数が多いということは、考えようによっては、最初の面談で熱意がうまく伝えられなくても挽回のチャンスが与えられるわけで、第1志望の大学なら、これは見逃せない。
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勉強やクラブ活動、日常の出来事でもいい。自分自身が経験したことが大学進学の動機につながっているならそれをできるだけ具体的に書くことで説得力が出る。
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その大学・学部・学科の特徴を捉え、そこでなければならない理由を書く。これもできるだけ具体的に書きたい。
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入学して研究したいこと、調べたいこと、学びたいことを想像できる範囲で書く。志望する学科の授業科目などを調べ、それに関連した内容を例として挙げられたらベター。
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就きたい職種などが明確になっているなら書く。その仕事で学んだことがどう生かされるかまで明記できるのが理想。
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いくらいいことを書いても誤字脱字だらけでは学習意欲を疑われる。また、主語・述語、前後の関連がでたらめな文章では意欲が伝わらない。先生に添削してもらおう。
私立大学・短大では最も多い選考スタイルで、正式出願の前に1〜3回の面談が実施される。面談を希望する人はエントリーシート(面談申込書=次ページ参照)を提出し、大学側に面談の予約を取り付ける。この時点では専願・併願の区別は問われないし、受験料も不要のケースが多い。双方向のコミュニケーションの中で受験生は大学の内容や雰囲気を十分に把握し、自分の進学目的や希望にマッチするかどうかを判断。大学側は当人の意欲や資質・可能性を審査する。
このプロセスの中で、自己紹介書などを中心とした書類審査も行われ、さらに受験生の興味や関心に応じて課題図書の感想文やレポートの提出を求めるケースもある。これらを無事通過して大学側に正規出願が認められたら、ほぼ合格内定といっていい。
小論文や基礎学力試験を行うAO型入試も少なくない。センター試験成績を選考方法の一つにする大学があるほか、課題レポートを提出させる大学・短大も結構多い。また、筆記試験まで行かなくても口頭試問で基礎学力が問われるケースもある。
アドミッションポリシー(次ページ参照)との合致がAO型入試の本来の目的であるとはいえ、筆記試験がある場合にはこれをクリアしなければ合格はない。こうした選抜タイプに対応するには、まずは小論文や基礎学力など通常の受験と同じように対策を徹底しておくことが重要だ。
1次が書類審査、2次が面接試験という選考スタイル。推薦入試と同じパターンで1次と2次の総合評価で合否が判断される。提出を求められる書類は志望理由書、自己PR書、活動報告書、そして高校からの調査書など。
この場合、高校時代の全体の評定平均値が問われることもある。これをクリアすれば後は面接があるだけ。基準設定がされているところほど受験生に差がないと考えられることから、ここでは面接の出来が大きく合否のカギを握ることになるだろう。
事前面談の代わりに体験授業、セミナーなどへの参加を求められるタイプで、そこでの授業態度や意欲、発言が評価対象になる。グループディスカッションやレポート提出がある場合もあり、これも審査の対象になる。
参加が求められるのはたいてい1日だけの場合が多いが、中には2〜3日にわたって参加が必要なケースもある。例えば、第1次選考として講義を受けさせ、そのレポートを審査、合格者には別の日に現場実習やディスカッション、面接などを行い、これらを通過して合格に結びつけるという大学もある。このほかスクーリングへの参加とレポート提出が必要な大学、模擬授業や実習体験を選考プロセスに取り入れている大学もある。