

従来型の、もっともポピュラーな推薦入試のタイプ。校長先生の推薦状(または担任が発行するもの)が得られ、各大学が指定する評定平均値をクリアしていれば出願できる。ただし、ここで指定される評定平均値は教科全体のものなので、まんべんなく成績を上げている人向きといえるだろう。
特定教科に優れた能力がある人を対象とする推薦入試で、全体の評定平均値が一定に満たなくても指定教科が良ければ出願できる。例えば、藤女子大学の英語文化学科は英語の評定平均値が4.0以上、または英検2級以上取得者なら出願できる。弘前学院大学の英語・英米文学科は英語4.1以上、日本語・日本文学科は国語4.1以上なら全体の評定平均値を問わない。東北芸術工科大学も4.0以上が1教科以上あれば全体の評定平均値が規定に満たなくても出願可能としている。
自分にはこんな魅力があるとアピールできる要素があれば出願できる。校長先生の推薦書も必要としないケースがほとんど。スポーツや文化系の課外活動、生徒会活動、ボランティアなどが主な審査対象となる。アピール内容に対する審査は結構ハイレベルだが、成績基準は一般公募制よりも緩やかな場合が多い。
部活で実績を上げた人には見逃せない入試。成績基準は比較的緩やかで、例えば札幌学院大学では一般公募制が3.5以上に対してスポーツ推薦における競技実績条件を満たせば評定平均値は問わないとしている。同様に東北学院大学の評定基準も一般公募制より0.5ポイント低い設定になっている。競技実績は都道府県レベル大会上位成績以上、国体あるいはそれに準じる全国大会出場が目安だ。
指定する資格や検定合格者なら出願可能。札幌大学、札幌国際大学、藤女子大学、北星学園大学、北海学園大学、北星学園大学短期大学部、弘前学院大学、聖霊女子短期大学などが実施している。資格・検定は主に、英検2級、簿記1級、基本情報技術者資格の取得といったところが対象とされている。
推薦入試の選考方法は大学によって異なるが、大きく分けると5パターンになる(下部図:”選考パターンの主流は”参照)。志望校の選考はどれか。
①は自己推薦に多く②は上位校に多い③は難関校に見られるパターン④はスポーツ推薦などのケース⑤が最もポピュラーなパターンで、書類審査で一定以上の成績基準をクリアできれば、あとは専攻分野に対する素養、人間性が合格のポイントとなるパターン。
なお、書類審査と面接と小論文がほとんどのパターンで実施されていることがわかる。推薦入試を突破するには、この3つの対策がカギになる。
面接や小論文の前に、まず推薦入試における第一のハードル「志望理由書」を考えよう。大学にしてみれば意欲ある学生を入学させることで周りの学生に刺激を与える存在になって欲しい、途中で勉学を投げ出すようになって欲しくないという思いがある。大学側の思いに適合しているか否かを志望理由書から探るというわけだ。
志望理由書が直接ポイントに結びつかないケースでも最終的な合否への影響力は大きいことを理解しておく。推薦入試の対策では、この「志望理由」の明確さが重要なのである。
どうすれば相手に好印象を与えられるか。はっきりと言えるのは「自分の言葉で、自分の本当の気持ちを伝える」ことだ。見本の型どおりでは審査する人の関心を引かないし、すぐ見破られてかえって「創意工夫がない」と評価を落としかねない。もちろん、好き勝手に書いていいわけではないが、できるだけオリジナリティある内容にしたい。そのうえで次のポイントをチェックだ。
①将来○○になりたい(興味がある)から入学したいとはじめに表示する。意思をしっかり表明する。
②なりたいと思った(興味を持った)理由を具体的に書く。人や本との出会い、体験などに基づいて書く。オリジナリティが最も表れる部分である。
③なりたいもの(興味に対する学習)の意義を書く。例えば福祉の仕事ならこれから求められる人材など。「勉強しているな」という印象を与える。
④まとめの部分。ここまで書いてきたことが、○○大学なら、○○の特徴があるので実現できるとまとめる。志望大学の特徴も調べておこう。

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